なかなか治らないにごり爪に!ルコナック爪外用液5%ってどんな薬?
水虫の治療は完治まで数か月続ける必要があり、根気が要ります。特ににごり爪は治り辛いものです。そこで今回は、にごり爪の治療薬「ルコナック」について紹介していきたいと思います。
水虫とは?
水虫の原因は白癬菌というカビの一種です。白癬菌は高温多湿な場所を好み、皮膚のケラチンというたんぱく質を栄養にして増殖します。
感染した部位の違いにより、○○白癬と呼ばれます。足は、足白癬、手は手白癬、股部は股部白癬、股部以外の体は体部白癬、頭部は頭部白癬、そして爪は爪白癬といった具合です。
ちなみに水虫とは通称で、股部白癬はいんきんたむし、体部白癬はたむしやぜにたむし、頭部白癬はしらくもなどと呼ばれることもあります。今回は分かりやすい様に”水虫”で説明していきます。
にごり爪になると爪が白~黄色に濁り、厚くなったり、ボロボロになったりします。
にごり爪の治療法
水虫の治療は基本的に塗り薬を塗ります。しかし爪は厚く、塗り薬では薬が中まで浸透し辛い事から、なかなか良くならず、内服の抗真菌薬を飲む場合もあります。
内服の抗真菌薬は相互作用(他に飲んでいる薬の効果を強めたり、弱めたりする)が多く、また肝臓に影響を及ぼす事があり、定期的に肝機能のチェックや血液検査をする必要があり、使い勝手が良くありません。
そんな中、発売されたのがにごり爪専門の塗り薬です。現在、にごり爪の塗り薬として販売されているのはクレナフィン爪外用液10%(2014年発売)とルコナック爪外用液5%(2016年発売)の2種類です。
*市販はされていません。医師の処方が必要です。
ルコナック爪外用液5%の特徴と使い方
有効成分はルリコナゾールです。同じルリコナゾール配合の商品としてはルリコンクリーム1%やルリコン軟膏1%、ルリコン液1%などが先に販売されていましたが、どれもにごり爪には適応はありませんでした。先にも書いた通り、爪には浸透し辛いからです。
そこで、既存の商品がルリコナゾール1%配合だったのを5%の高濃度にし、爪の中への浸透性と貯留性を高め、にごり爪にも効果を発揮する事が出来る様になりました。
使用方法は1日1回です。効果的なのはお風呂上りです。まずキャップを取り、容器内の空気を抜く為に先端の部分を指で数回押します。
容器を下に向けて、爪に押し当て、塗り広げます。爪と皮膚の間にも塗ります。使った後は先端が詰まってしまわない為にティッシュでふき取ります。
ルコナック爪外用液5%使用上の注意
爪の周りの皮膚に刺激を感じたり皮膚炎、痒みを起こす事があります。皮膚についた余分な薬剤はふき取るようにしましょう。異常が続く様なら、使用を止めて医師に相談して下さい。
また、エタノールを含み可燃性です。火の近くには置かないで下さい。
爪が新しく生え変わるまでには1年くらいかかります。完全に治るまで根気よく毎日塗り続けましょう。