にごり爪って本当は怖い!お風呂やスリッパ、爪切りで感染するのか?
足の爪が白っぽく変色しているといった異常を感じている人はいませんか?それはにごり爪の初期症状かもしれません。
爪は神経を持っていないため、痛みや痒みなどといった症状を感じることはできません。そのため、症状として確認できるのは爪の色や形の変化だけなのです。
では、見落としがちなにごり爪について、その原因や感染経路、症状悪化による怖さなどについて説明していきます。
にごり爪に感染する原因
にごり爪の原因はカビの一種である白癬菌が、爪の周りや爪と皮膚の間から侵入して感染することが原因で起こります。爪の表面は硬いので、通常であれば白癬菌が直接入り込むことはないのですが、長時間靴を履いている、または雨などで足が濡れた状態をそのままにしておくことで白癬菌が繁殖して爪に侵入することで発症します。
にごり爪の感染経路
白癬菌は、家族や周りの人に感染する可能性があります。特に日常生活を共にする家族には感染率が高いと考えられます。
それでは、日常生活の中でどのような経路で感染してしまうのでしょうか。
お風呂
家族が共有するお風呂ですが、湯舟の中で感染する確率は非常に低く1%程度と考えられています。他に感染するとすれば、お風呂の足ふきマットやバスタオルでの感染の方が確率的に高いとされています。そのため、これを予防するには家族一人一人が、それぞれ違う足ふきマットやバスタオルを使用することが望ましいと言えます。
スリッパ
トイレ用のスリッパは家族で共有することが殆どで、高い確率で感染する可能性があります。また、家庭内に限らず他人とスリッパを共有する場合には注意が必要です。
爪切り
家族ににごり爪を患っている人がいる場合、爪切りを共有すると白癬菌が直接感染する可能性が高くなります。家族であっても個人別に爪切りを所有することが望ましいでしょう。
にごり爪の怖さ
にごり爪は進行すると、爪の厚みが増し、質がもろくなります。そのため、本来の爪の機能を果たせなくなり、歩行困難な状態になったり、踏ん張ることができなくなるため、体のバランス機能を失い、内蔵機能の低下を招くことにもなりかねません。
また、にごり爪になると体内のリンパ球などの免疫システムの働きが活発になり皮膚の入れ替わりが速くなります。そのため、皮膚の表面がいつも柔らかい無防備な状態になるので、雑菌やばい菌が繁殖しやすくなります。
その場合、糖尿病患者や血糖値の高い人は抵抗力が低いため、炎症などを起こしやすくなり、潰瘍や壊疽といった重大な病気を引き起こします。最悪の場合には敗血症を起こし、命をおとしてしまう危険性もあります。
まとめ
以上のようににごり爪と言っても、進行が進むと日常生活に支障をきたす可能性があり、放置するのはとても危険なことです。爪の色の変化が気になった時点で医療機関を受診して、早期治療を心掛けましょう。